
いつも、愛犬と散歩で歩いた道。
松林を抜けると、海辺。
川と海の合流地点。
昔と何も変わっていないように思っても、
実際は、随分と変化している。
波打ち際は、数十メートル近くなった。
そして、入り江に打ち寄せる波の角度は、
斜めになった。
幼い頃、石を、三段飛ばしみたいになるように投げた波は、
もう、正面からではなく、明らかに斜めからの角度で打ち寄せている。
松林の松は、貧弱にやせ細り、
松くい虫の被害を受けて、茶色く枯れてゆく。
波が近づき、松が減り、
灼熱の潮風と、熱波に、じりじりと照らされている過疎のエリア。
明らかに、今、気候は、亜熱帯である。
昨晩は、荒れ狂う雷に、ただただ、黙るばかりであった。
去年の夏は、放送塔を雷が直撃し、電信柱を雷が走り、変圧器を黒こげにした。
雷は、昔と違う。
明らかに、怒り狂う雷神。
ピンポイントで、人の生命を狙う。
自然は、それほど、逆鱗しているのだろう。
どれほどの人命を淘汰させたら、
自然の怒りは落ち着くのだろうか?
理不尽で、怒りやるせない事件も多い。
自然災害での事故で、亡くなる方も多い。
大きな自然の流れや、陰と陽のバランスが、
バランスを崩壊させているとしか思えない事象が多い。
人類が自然に与えてきた理不尽な行為のしっぺ返しが、
こんなに恐ろしい現象に権化しているのだとしたら、
それを、どうやって、鎮めたら良いのだろうか?
毎日、水をまきながら、思う。
ひりひりに焼けついたアスファルトやコンクリート。
なかなか降らない雨。
極端な天候変動。
アマゾンの奥地ですら、こんなにはシビアではないかも知れない。
自業自得と言うには、シビアすぎる。
何をどうしたら良いのかすら、暑すぎて、思考が回らない。
このまま、じっとして、バターに溶けてしまうのだろうか。
日本も。
他国の援助も、勿論大切だが、
自国の悲惨さを、もっと認識すべきだと思う。
食料自給率、最低の国。
日本は、もはや、経済大国でも何でもない。
単なる、島国。
狭い土地。
そして、何一つ、自分で賄えない国。
東南アジア諸国の中でも、最も貧しい国、日本。
反対に、援助してもらうべき国。
そんな風に、最近は、思う。
焼けて枯れた木々の葉。
ピカソのゲルニカ。
去年より、今年、さらに、夏は、厳しい。
壮絶な夏。
雨蛙すら、鳴かない。
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