2008年7月29日星期二

海辺の景色。



 いつも、愛犬と散歩で歩いた道。

 松林を抜けると、海辺。

 川と海の合流地点。

 昔と何も変わっていないように思っても、

 実際は、随分と変化している。


 波打ち際は、数十メートル近くなった。


 そして、入り江に打ち寄せる波の角度は、


 斜めになった。



 幼い頃、石を、三段飛ばしみたいになるように投げた波は、


 もう、正面からではなく、明らかに斜めからの角度で打ち寄せている。



 松林の松は、貧弱にやせ細り、


 松くい虫の被害を受けて、茶色く枯れてゆく。


 
 波が近づき、松が減り、


 灼熱の潮風と、熱波に、じりじりと照らされている過疎のエリア。



 明らかに、今、気候は、亜熱帯である。



 昨晩は、荒れ狂う雷に、ただただ、黙るばかりであった。


 
 去年の夏は、放送塔を雷が直撃し、電信柱を雷が走り、変圧器を黒こげにした。



 雷は、昔と違う。



 明らかに、怒り狂う雷神。


 ピンポイントで、人の生命を狙う。



 自然は、それほど、逆鱗しているのだろう。



 どれほどの人命を淘汰させたら、



 自然の怒りは落ち着くのだろうか?



 理不尽で、怒りやるせない事件も多い。



 自然災害での事故で、亡くなる方も多い。



 大きな自然の流れや、陰と陽のバランスが、



 バランスを崩壊させているとしか思えない事象が多い。



 人類が自然に与えてきた理不尽な行為のしっぺ返しが、


 こんなに恐ろしい現象に権化しているのだとしたら、



 それを、どうやって、鎮めたら良いのだろうか?



 毎日、水をまきながら、思う。


 
 ひりひりに焼けついたアスファルトやコンクリート。



 なかなか降らない雨。



 極端な天候変動。



 アマゾンの奥地ですら、こんなにはシビアではないかも知れない。



 自業自得と言うには、シビアすぎる。




 何をどうしたら良いのかすら、暑すぎて、思考が回らない。




 このまま、じっとして、バターに溶けてしまうのだろうか。



 日本も。



 他国の援助も、勿論大切だが、



 自国の悲惨さを、もっと認識すべきだと思う。



 食料自給率、最低の国。



 日本は、もはや、経済大国でも何でもない。



 単なる、島国。



 狭い土地。



 そして、何一つ、自分で賄えない国。



 東南アジア諸国の中でも、最も貧しい国、日本。



 反対に、援助してもらうべき国。



 そんな風に、最近は、思う。



 焼けて枯れた木々の葉。



 ピカソのゲルニカ。



 去年より、今年、さらに、夏は、厳しい。




 壮絶な夏。



 雨蛙すら、鳴かない。



 

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